あらすじ

世界は、ずっと昔から人間だけのものではなかった。少なくとも、今この時代においてはそうだ。 海を隔て、国境を引き、資源を奪い合い、理念を掲げて争ってきた国家という存在は、一つの人格を持つようになった。 それは神の悪戯だとも、戦争の集合意識だとも、あるいは人類史そのものが生んだ怪異だとも言われている。真実は分からない。ただ一つ分かっていることがある。国は、少女の姿を取り、そして戦う。 GDPは力。 軍事は意思。 歴史は、武器になる。 国の規模はそのまま出力になり、過去に刻んだ傷も勝利も敗北も、すべてが能力として再現される。人類はそれを恐れ、同時に受け入れた。 なぜなら、もう止めることができなかったからだ。国家は少女となり、少女は国家となった。 この時代における戦争とは、国そのものが前線に立つものなのだと。

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小説を読もう2026/04/07
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