あらすじ

死神の仕事は、魂を回収すること。 そこに感情は必要ない――はずだった。 無表情で職務をこなすベテラン死神の彼女は、回収規定「三日」を絶対としている。 どんな事情も例外にはならない。 ある日担当したのは、子犬を助けようとして命を落とした二十五歳の青年の魂。 彼には両親はおらず、唯一の家族は来月結婚式を控えた妹だけだった。 「妹のウェディング姿を見るまでは逝けない」 そう訴える青年に対し、彼女はただ一言告げる。 ――規定は三日。 願いも未練も許されない。 彼女は淡々と魂を回収し、青年は怒りを残して冥府へ消えた。 それからしばらく後。 新人死神とのバディ任務を命じられた彼女の前に現れたのは、あの日回収したはずの青年だった。 感情を隠さない新人と、揺るがない無表情の死神。 衝突を繰り返しながらも、青年は次第に死神という仕事を理解していく。 しかし彼のひとり立ち試験の日、指定された魂は―― 妹の胎内に宿る、まだ生まれていない命だった。 規定と感情。 守るべきか、回収すべきか。 これは、無表情な死神と新人死神が向き合う、 少し切なくて少し優しい「仕事」の物語。

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小説を読もう2026/04/07
  • 現在の作品無表情な死神と、回収された新人