あらすじ
世界初の“現実接続型”フルダイブMMO《アーク・フォール》は、ただのゲームではなかった。
ゲーム内での死は、プレイヤーの脳と身体に深刻なダメージを返し、現実の人生すら壊してしまう。
そんな危険な世界で、誰もが序盤で捨てる初期職【設営士】を、主人公・白瀬透真は一万時間やり込み続けていた。
火力もない。派手な必殺技もない。できるのは、簡易障壁、休息陣、警戒結界、補給箱の固定化――つまり、生き残るための“足場”を作ることだけ。
だが、死が本物になった今、その地味な能力こそが最も価値を持ち始める。
安全に休める場所。追撃を防ぐ壁。崩れない補給拠点。仲間が生還できる帰り道。
絶望の最前線で、みんなが見捨てた初期職は“生存そのもの”を支える最強の土台だった。
火力では勝てない。
けれど、死なせないことなら誰にも負けない。
これは、捨て職を一万時間積み上げた男が、“安全地帯”を広げながら仲間と生き残っていく、拠点生存ファンタジー。