あらすじ
「痛い! 怖い! 蔑まれる! ……最高だぁぁぁっ!!」
生粋のドM男・佐藤一樹は、暴走トラックに撥ねられ、異世界へと転生する。転生特典として俺が女神に泣いて縋り、手に入れたのは――全ステータス「1」、HPも「1」という、スライムのくしゃみで即死する【究極の最弱体質】だった。
「これで毎日、強者に踏みつけられ、ゴミのように罵られるバラ色の余生が送れる!」
そう確信して降り立った異世界。だが、そこは「弱さ=高潔」「苦難=聖性」という、倫理観が180度ねじ曲がった狂った世界だった!
ボロ布を纏えば……「物欲を捨て去った聖者の装い」と拝まれ。
地べたを這い蹲れば……「大地の痛みを知る至高の謙虚」と涙され。
「俺を殺せ!」と叫べば……「自己犠牲を厭わぬ救世主の咆哮」として国歌になる。
さらに、女神の嫌がらせ(祝福)スキルにより、受けるはずの拷問はすべて「極上のマッサージ」に変換され、刺客の殺意は「猛烈な罪悪感」として跳ね返る始末。
「ふざけるな! 俺は最強になんてなりたくない! 誰か、誰か俺を本気でブチ叩いてくれぇぇぇ!!」
これは、不幸(ごほうび)を求めて全力疾走する変態勇者が、その一歩ごとに世界を救い、ついには神にまで登り詰めてしまう――絶望と崇拝のアンジャッシュ系・異世界ファンタジー、開幕!