あらすじ
クロムウェル王国の「最終兵器」と称される公爵令嬢アルティナは、王宮の夜会で第一王子エドワードから身に覚えのない罪を突きつけられ、婚約破棄を宣告される。
しかし、彼女の辞書に「泣き寝入り」の文字はない。
その場で王子に「名誉の決闘」を申し込み、自慢の剣技で王子のプライドごと右腕を叩き切ったアルティナ。彼女は、影のように付き従う褐色の超一流従者カイルと共に、腐りきった母国を捨てて国外へと脱出した。
「剣聖」という窮屈な冠を捨てた彼女を待っていたのは、刺激に満ちた広大な世界だった。
旅の先々で、彼女は「常識」という名の壁をその剣で切り開いていく。
ギルドの最高難易度依頼を「散歩のついで」に完遂。
滅びたはずのカイルの故郷に眠る、古代遺産の争奪戦。
そして、アルティナという「抑止力」を失い、隣国の侵攻と魔物の暴走で滅亡の危機に瀕する母国からの、なりふり構わぬ「戻ってきてくれ」という懇願。
元婚約者の王子が絶望の淵で這いつくばる一方で、アルティナはカイルと共に世界の理を司る強者たちと剣を交え、絆を深めていく。
「私は私のために剣を振るう。邪魔をするなら――神様だって叩き切ってあげるわ」
これは、最強すぎる令嬢が忠実な従者を連れて、不自由な運命をすべてなぎ倒しながら、世界の果てまで遊び尽くす、痛快無比な冒険譚。