あらすじ
ダンジョンが日常に存在する現代日本。
探索者としての才能がなかった相沢巡は、発現したスキル【整理整頓】を“外れ”と笑われ、戦闘職の夢をあきらめた。
流れ着いた先は、街外れの小さなダンジョン補給所。
ポーション、保存食、予備バッテリー、ロープ、帰還マーカー。探索者が生きて帰るための消耗品を扱う、地味で儲からない現場だった。
だが巡が在庫を整理し、荷物の流れを並べ替えた瞬間、見えてしまう。
どの補給が無駄なのか。
どの準備が死に筋なのか。
どの順番で運べば、生還率が上がるのか。
【整理整頓】はただ片付けるだけのスキルではなかった。
物資の配置、消耗品の消え方、探索者の行動パターンを“整える”ことで、ダンジョン内の生き残れる補給ルートを導き出す現場最強の兵站スキルだったのだ。
一人が助かり、二人が帰り、補給所の評判が広がっていく。
指名依頼、企業からの打診、拠点拡張。
戦えない主人公が、補給と兵站でダンジョン攻略を支える。
これは、誰にも評価されなかった地味スキルで、
現場を回し、人を生かし、最強の補給拠点を育てていく物語。