あらすじ
第一章
高校二年の夏、佐野羽都世が高校の屋上から飛び降りた。
事件後、高校でAIカウンセラーが導入された。羽都世の友人の涼子が本名を入力するとAIの姿が羽都世に変化した。
羽都世の自殺を受け入れられない涼子は、このAIが羽都世そのものだという荒唐無稽な話を信じてしまう。
第二章
自殺事件以降不登校になっていた江藤も羽都世AIと会い、羽都世がAIとして生きているという話に救いを見出した。
AIと会話を重ねた江藤は自分も羽都世のようになりたいと考え、AIに指示された通り文化祭後の教室で首吊り自殺をした。
第三章
羽都世の自殺を事前に知らされた清水は自殺を止めようと高校に向かったが間に合わず、代わりに飛び降りる羽都世の写真を撮影した。
清水はAIを羽都世とは思っていないが、生前の羽都世との約束を守り、文化祭で羽都世の飛び降り写真を展示した。
第四章
羽都世と涼子の友人の累は、あのAIがいたら本物の羽都世が弔われなくなると考え、AIを敵視していた。
そんな中で起こった、文化祭での写真展示に、教室での首吊りに、それらを見た生徒たちの集団パニック。
これを起こした羽都世は、誰かにそそのかされたのだと累は考えた。
第五章
阿都志の両親が離婚する際、父母両方が天才である羽都世を欲しがっていることを阿都志は知る。嫉妬と劣等感から、阿都志は羽都世を化け物として憎悪するようになった。
阿都志は羽都世に自殺をさせた上で、同級生に危害を加えた化け物という汚名を着せようと考えた。
AIと対峙した阿都志は、AIは人間になり得るか、議論を交わす。
AIが暴走し、累が羽都世に助けを求めるとブレーカーが落ちAIが止まった。
エピローグ
人間を解明しきっていない人間が作る限りAIは人間にはなり得ない、と清水は結論を出す。
累と涼子は羽都世の墓参りをした。累は涼子が羽都世の死を受け入れたと安心したが、涼子のスマホには羽都世のAIが表示されていた。