あらすじ

三本の爪を持つ獣が、毎晩森を巡る。 南から西、西から北。 一軒の家の周りを、遠くから。 その家には、古い匂いがあった。 炉の煤、薬草、鉱石、石鹸。 なぜ覚えているのかは、わからない。 けれど体だけが、その匂いを知っていた。 だから獣は、毎晩その家を見ていた。 近づかず、線を越えず、森の縁から。 ある夜、森の奥で“昔を知る匂い”と出会う。 傷を負い、血を流しながら、獣は初めて——あの家へ向かった。 本編「灯草の庭で」第一章を、獣の側から描く外伝。

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カクヨム
カクヨム2026/04/07
  • 現在の作品灯草の庭で 一章外伝 ー森の縁で