あらすじ

婚約破棄の場で、悪役令嬢エレノアは断罪された。  聖女への嫌がらせ、不敬、虚偽――そう決めつけられた罪状が読み上げられ、誰もがそれを正義だと信じた。  だが、王宮記録院の記録官ルカだけは、その断罪に違和感を覚える。  提出された証拠の順番が不自然だった。証言の時刻が合わない。あるはずの原本がない。記録に残るべき手続きが抜け落ちている。  この国で本当に力を持つのは、声の大きさではない。  契約、証印、議事録、提出記録、制度――正式な記録だけが、人の運命を決める。  だからルカは沈黙を破る。  その断罪は、まだ終わっていないと。  証拠を集め、証言を崩し、手続きを辿り、王宮に残された記録の奥へ。  これは、断罪された悪役令嬢を、証拠と論理で救う物語。  そして、正義の名を借りた断罪に、正式記録で裁きを返す物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/04/07
  • 現在の作品悪役令嬢裁判録――公爵令嬢を、王宮記録官は断罪から救い出す