あらすじ
余命一年と宣告された高校二年生・花音は、
誰とも深く関わらず「クラスメイトA」として静かに消えることを選んだ。
さよならが苦しくなるのは、大好きがあるから。
だから最初から、何も持たなければいい。
そう思っていたはずなのに——
ある日、体調を崩して倒れかけた花音を支えたのは、
クラスの中心で笑う“太陽みたいな”存在、旭日春だった。
「放っておいて」と拒絶する花音と、
それでもなぜか距離を詰めてくる春。
過去に「続かない関係」を知っている花音と、
失った誰かを重ねるように彼女を見る春。
交わるはずのなかった二人の距離は、
少しずつ、確実に歪みながら近づいていく。
限られた時間の中で、花音が選ぶのは
“何も持たないまま終わること”か、
それとも——