あらすじ

辺境の男爵家に生まれたリリッタには、幼馴染の騎士がいる。 名前はブルガット。騎士爵しか持たない、財産もない、でも剣だけは一流の幼馴染だ。三年前から戦地に赴いている彼から届く手紙は、毎回こんな内容である。 『鍋が焦げた。取れない。すごく取れない』『三回落馬した。悔しいので明日また乗る』『卵焼きが辛い派に食堂を占領された』リリッタは丁寧に返事を書く。重曹で煮沸すること。乾燥肉は先に炒めること。卵焼きは甘い派が正義であること。一方、義母からの手紙はこうだ。『琴が弾ける令嬢がいます。早く早く早く』知らない。ニット帽を売るのが忙しい。そんなある冬の朝、手紙の代わりに本人が来た。旅の埃を被ったまま、梅の花びらの中に立って、彼は言った。 「片翼に、なってくれるか」…求婚だと気づくのに、少し時間がかかった。

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小説を読もう2026/04/07
  • 現在の作品戦地の幼馴染から落馬と食卓の話しかないので、求婚に気づきませんでした