あらすじ
「責任を取って結婚します!」――0.1秒の超反応で外堀を埋めてくる英雄騎士様(激重)から逃げ出したのに、気づけば彼の掌の上でした。
優秀な姉兄たちに囲まれ、戦闘にも治癒にも向かない地味な『緑の手(植物を育てる能力)』を持つ第3王女のユーフェミア(ユフィ)は、コンプレックスを抱えながら生きていた。
ある日の夜会。ユフィはつまづいた拍子に、国の英雄であり、誰もが憧れる若き辺境伯・ギルベルトに激突してしまう。しかも不可抗力で、唇まで触れ合ってしまい――!?
「――ユーフェミア殿下。女神の純潔を奪った責任を取り、一生を懸けて貴女を愛し抜きます」
0.1秒の超高速思考で最適解(プロポーズ)を叩き出したギルベルトによって、またたく間に婚約が成立。
普段は冷涼なはずの彼からの、甘く、そして重すぎる異常な献身。さらに「彼には心に決めた別の令嬢がいる」という心無いデマを信じてしまったユフィは、彼の本当の幸せのために城から逃亡を図る。
身分を隠し、市井の商人にお世話になりながら、薬草作りで街の人々を救っていくユフィ。彼女はやがて、自分の『緑の手』が持つ本当の価値に気づいていく。
一方その頃、逃げられたはずのギルベルトは全く焦っていなかった。
「ええ、待ちますよ。彼女の心が癒え、私の胸に飛び込んでくるその日まで」
――これは、自己評価の低いお姫様が自らの価値に気づくまでの物語であり、完璧な皮を被った執着英雄騎士が、愛しの女神を合法的に(そして絶対に逃がさず)絡めとるまでの、極甘な溺愛ロマンス。