あらすじ
二十歳のフリーター・陽太は、厳格な父との衝突の末、半年間家を飛び出していた。父の入院を機にしぶしぶ帰宅した彼を待っていたのは、意思を持って勝手に動き出す「家族の影」たちだった。
言葉では強がる父、耐え忍ぶ母、夢を隠す妹。だが、彼らの足元に伸びる影は、本人たちが隠し続ける絶望や愛情を剥き出しにして暴れ出す。影が導く「忘れられた部屋」に隠された亡き祖父の遺言とは?
一家を襲う病気や金銭難という現実の荒波の中で、陽太は影が示す「本音」と向き合い、壊れかけた家族の絆を一つずつ繋ぎ直していく。光が強いほど濃くなる影。その裏側に隠された、不器用すぎる愛の物語。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」