あらすじ
<あらすじ> ※ネタバレあります
食欲旺盛な佐々木は、給料日に焼き鳥屋でモツ煮込みを食べることを楽しみにしている。
しかしある日、焼き鳥屋に向かう途中で異世界転移してしまう。
「必殺技の名前をつけてください」
魔物が迫る緊迫した状態で、佐々木はアイリスという女性から依頼される。
「モツ煮込み!」
食べ損ねたモツ煮込みの名前を叫ぶ佐々木。召喚されたゴーレムは必殺技・モツ煮込み砲を放ち、あっという間に魔物を倒した。
佐々木の能力は、ネーミングライツ。聞いたことのない能力に戸惑う彼の元に、再び魔物が押し寄せる。剣士・トニーが佐々木に名付けられた聖剣コッペパンを振るい、魔物を倒した。
モツ煮込みなのに? コッペパンなのに? 佐々木は戸惑いながらも、自身の能力を解明するべく実験をする。
「どうして食べ物の名前をつけると強くなるんだ……?」
佐々木の能力で大量生産された聖剣を装備した聖剣騎士団は、魔王城へと向かう。
魔物との戦闘中、落石に「サトイモの煮っ転がし」と名付ける佐々木だが、その威力はいまいち。
どうして? 食べ物の名前なのに──と戸惑う佐々木。サトイモの煮っ転がし、美味いじゃないか!
彼がそう考えた瞬間、サトイモの煮っ転がしと名付けられた岩が加速し、魔物に襲いかかる。
もしかして、ネーミングライツは思い入れや思い出のある名前であるほど、効果を発揮するのではないか──。
能力の真相に気付いた佐々木は、旺盛すぎる食欲を武器に、魔王城に向かう。
佐々木と同じく日本から異世界転移してきた魔王は、彼をカップ麺でもてなす。
和解するかに見えた佐々木と魔王だったが、モツ煮込みの味付けという見解の相違によって、一触即発の危機に陥る。
必殺技・モツ煮込み砲を放とうとしたゴーレムを、一撃で粉砕する魔王。
佐々木は遂に魔王と対決し、辛くも勝利。共に食卓を囲み、人生を豊かにする食の記憶を育むのだった。
2026.4.6〜執筆。