あらすじ
「この街には、本物の魔法が溢れている」
そんな噂が囁かれる全寮制の私立校・聖ラファエロ学園。そこでは、物理法則を無視した「奇跡」を披露する生徒がカーストの頂点に君臨していた。
平穏を愛する凡庸な少年・和倉 誠(わくら まこと)は、ある日、学園最下層の「奇跡の起きない落ちこぼれ」が集まる旧校舎で、一人の少女に出会う。彼女の名は、久遠 雫(くおん しずく)。
彼女は絶世の美少女でありながら、学園の誰もが信じる「魔法」を「ただの安い手品(トリック)だ」と冷笑し、その裏にある人間の醜い欲望とロジックを暴く『魔女狩り』を密かに行っていた。
「和倉くん、魔法なんてこの世にはない。あるのは、人を騙そうとする悪意と、騙されたいという救いようのない盲信だけよ」