あらすじ
霧が晴れない戦場で、勇者軍団に新たな脅威が迫っていた。
霧に溶け込み、実体を掴ませない魔物――霞鬼。
レイが霧の中の気配に気づき、遊撃隊長リオネルはその視線を読んで斥候を放つ。
斥候が持ち帰ったのは、霧を人工的に発生させる装置の存在だった。
やがて霞鬼は霧を利用し、複数の兵士に幻を見せる。
幻にかかった兵士たちが、レイに襲いかかった。
レイは剣を抜かなかった。
肩に深手を負いながらも、ただ耐えた。
幻が解け、何も知らない兵士たちが無邪気にレイを気遣う。
真実を知る兵士たちは、レイの嘘に押し黙った。
その沈黙が、熱になった。
幻攻撃が効かなくなった霞鬼は直接攻撃に移るが、リオネルの弓の名手たちに退けられ、霧の中へ消えた。
霧はまだ、晴れない。