あらすじ
かつて栄え、今は廃墟と化した古代の魔法都市「セーラ」。その地下には、六系統の魔術を統合した都市規模の魔術回路が眠っている——だが回路は日々朽ちており、修繕しなければ永久に失われる。
主人公レン・メーダは、誰もやりたがらない現地調査でセーラに赴任した末端の技術官僚。古代の回路に触れた瞬間、その設計思想に取り憑かれる。六色統合の都市回路——理論上しか存在しないはずの設計が、ここに実物として眠っている。「この設計を全部読み解きたい」。それがレンを動かす。
住民を助けるのは、回路を修繕した副産物だ。レン自身は設計パズルに夢中で、「人のため」と言われるとむしろ照れて否定する。だが結果として都市は蘇り、住民の暮らしは変わっていく。