あらすじ
「あなたは不要です」
聖女アリシアにそう告げられ、婚約を破棄された公爵令息シオン。
王太子に寝取られ、父に勘当され、すべてを失って王都を追われた——はずだった。
「やっと繋がりました。ずっと、あなたに話しかけていたのです」
王都を出た途端、頭に響いたのは創世神エルティアの声。
曰く、シオンこそが神に選ばれた存在であり、「凡人」だったのはアリシアに力を封じられていたから。
曰く、アリシアは聖女ではなく邪神の眷属。
そして曰く——本物の聖女が、どこかにいるらしい。
「大切な子のためですもの。当然です」
神様、溺愛が重いです。
辺境の街で出会ったのは、自分の力を知らずに生きてきた本物の聖女リーシャ。
二人は各地の瘴気を浄化しながら絆を深め、やがて王都を蝕む偽聖女の陰謀に立ち向かう。
これは、「不要」と捨てられた男が、神に愛され、本物の仲間と出会い、世界を救う物語。