あらすじ

人は、聞きたい音だけを拾い上げている。 ——カクテルパーティー効果。 そして、頭の中で繰り返される音。 ——イヤーワーム。 雑学としてそれらを語っていた大学生・水野は、同級生の立石美咲に呼び出される。 彼女の相談は、「音」だった。 「何かが近づいてくる足音が聞こえるんです」 それは靴音ではない。 裸足で、泥を擦るような、水気を含んだ足音。 さらに、絡まった髪を無理やり引きちぎるような音まで混じるという。 ただの錯覚——そう片付けようとする水野。 しかし、彼女の語る“音”はあまりにも具体的で、聞いているだけで、情景や姿が想像できてしまう。 交わされる会話の中で、ふと水野はあることに気が付いた。 「どうして自分は、音の正体を知っているのだろう」

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カクヨム
カクヨム2026/04/06
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