あらすじ
宝石商の娘、13歳のアンナが恋をしたのは、仮面舞踏会で出会った正体不明の紳士「灰色の狼」だった。
憧れのクール令嬢ライラを「師匠」と仰ぎ、恋文の指導を受けながら灰色の狼と手紙を交わすアンナ。しかし、幸せな文通はある日突然、一通の別れの手紙によって引き裂かれる。
悲しみに暮れるアンナに代わり、師匠ライラが手紙に隠された「違和感」を暴き出す。
タイプライターが刻んだ印影、石言葉の食い違い、そして語られなかった兄の秘密。
角度によって色を変える宝石「ブルーゾイサイト」のように、真実は見る者によってその姿を変えていく――。
これは、一通の恋文から始まる、残酷で優しい「愛」のミステリー。