あらすじ

現代日本の記憶を持ったまま転生した先は、戦国時代の大内晴持。 しかし彼は知っていた――本来の歴史では、自分は第一次月山富田城の戦いの退却途中で命を落とし、大内家もまた内側から崩れていく運命にあることを。 だが、生き延びてしまった以上、歴史は「変わった」のではない。 壊れたのだ。 そう理解した晴持が選んだのは、天下を取ることでも、英雄になることでもなかった。 織田信長とも戦わず、毛利氏とも争わず、ただ大内家という“戻る場所”を残すこと。 最も信頼できる補佐役である毛利隆元とともに、 晴持は戦ではなく、会話と立ち居振る舞いによって西国を整えていく。 京での織田信長との会席―― そこは刀も軍勢もなく、食事と酒、そして言葉だけで価値観を測り合う場だった。 壊す者と、残す者。 戦国の世で、「戦わない」という選択は成立するのか。 これは、歴史を大きく変えない代わりに、 壊れきる前の世界を静かに支え続けた、一人の殿の物語である。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/06
  • 現在の作品転生した大内晴持は、信長と戦わずに西国を整える