あらすじ
星々が神々の涙のように瞬く中世ファンタジーの王国。十七歳の伯爵令嬢、クラリッサ・フォン・エルヴィングは、侯爵ヴィルヘルム・フォン・ローゼンタールとの婚約を夢見て舞踏会の夜を迎えた。
だが、その夜、ヴィルヘルムの冷たい言葉が彼女の心を貫く。「俺には別の恋人がいる。お前との婚約は破棄だ。」
愛するエレオノーラを選んだ彼の裏切りに、クラリッサの誇りは砕け散る。
しかし、屈辱の涙も乾かぬうちに、舞踏会は血と恐怖に染まる。
ヴィルヘルムの親友ハインリヒが短剣で刺され、続けてエレオノーラがワイヤーで絞殺される。
両事件に共通するのは、ローゼンタール家の紋章――蛇と薔薇。
「この殺人は、ヴィルヘルムの裏切りと繋がっている。」
クラリッサは、鋭い知性と燃える復讐心を胸に、緋色の謎に挑む。
金の鍵、血の箱、謎の暗号、そしてローゼンタール家の日記。
手がかりを追う彼女は、ヴィルヘルムの父コンラート侯爵の陰謀と、家の莫大な借金を暴く。
ヴィルヘルムの愛は禁じられたものだった。
ハインリヒはその秘密を握り、エレオノーラは借金の鍵を握っていた。
だが、誰が二人を殺したのか?
コンラートの冷酷な策略か、ヴィルヘルムの隠された欲望か、それともさらに深い闇か?
そんな中、謎めいたルートヴィヒ・フォン・ヴァルデック公爵が、クラリッサの前に現れる。
彼の深海のような瞳と優雅な言葉は、彼女の心を揺さぶる。
「君の知性は、闇を切り裂く。」
彼の助けを借り、クラリッサは真実に迫るが、ルートヴィヒ自身の過去には、明かせぬ影が潜む。
裏切りの侯爵に正義の鉄槌を下し、亡魂たちの声を届けるため、クラリッサは命を賭ける。
ヴィルヘルムの嘆きとコンラートの脅しは、彼女の決意をさらに燃え上がらせる。
やがて、新たな愛の芽生えが、彼女の心に光を灯す。
星屑の夜に始まった復讐と謎解きの物語は、どこへ向かうのか?
クラリッサの知性と情熱が、ローゼンタール家の闇を打ち砕く時、すべての真実が白日の下に晒される!
この小説は以前アルファポリスで公開していた作品の再掲載です。