あらすじ
水平線の彼方、海の終わるところに存在するという異世界アースティア。
人形作家、四ツ谷リョウの産み出した人形ジアはひとりでに動き出すと、そこに帰る方法はないかと訊ねてきた。ヒモ同然のリョウと同棲する天野はつかとの三人での生活が始まるが、アースティアはあくまでリョウの創作であり、そんなところは存在しない。情が移るうちにジアには真実を告げず手許へ置いておこうと言い出すはつか。それで本当にいいのかと苦悩するリョウ。しかし結局二人はジアの言う鉄の勇気を汲み、舟を造りジアを載せて海から見送った。それをまるで水葬だと言い、アースティアをどこかで信じられなかった自分を責め、二人の関係もこのままでいいのかと問いかけるはつかだったが、リョウはジアとの最後の別れの最中に、ある仕掛けをし、アースティアは信じる限り存在する、と確信する。そしてはつかにこれからも共について来て欲しい、と手を差し出すのだった。