あらすじ
舞台は西部開拓時代。生物を殺し、死骸を弄ぶ漆黒の魔物「ベイン」が蔓延る世界。ベインに対抗できる唯一の存在「銀のガンスリンガー」であるベラは、寄生された仲間サミュエルを自らの手で葬り、彼の遺品のリボルバーを拾う。
夜の森で、ベラは複数のベインに追われている十歳の少女クララを救う。彼女が住む教会の地下には、人間に取り憑き巨大化する「寄生型」のベインが潜んでいた。苗床はクララの姉アンナ。クララは姉を救う手がかりを求め、姉の日記を抱えて夜の森を彷徨っていたのだ。
しかし日記に綴られていたのは、人間としての意識を失う恐怖と、妹の幸せを願うアンナの想い、そして「私は、自由な風になりたい」という悲痛な希望だった。ベラは、寄生された人間は二度と戻らない現実を突きつける。彼女を「殺すこと」こそが唯一の「救済」なのだ。ベラは「私にアンナを殺させて」と願い出ると、クララは涙ながらに、「お姉ちゃんはいつも言っていました。私は風になりたいって。風になって、笑って空に昇りたいって」と、姉の解放を依頼した。
装備を調達し、迎えた決戦の時。ベラは巨大なベインが巣食う教会地下へ乗り込み、核となる繭を発見。死闘の末、戦場は地上へ。絶体絶命の窮地に陥るベラだったが、クララと愛馬シルバーシップの助力によりサミュエルの銀銃を手に取る。皆の想いを乗せた一撃がベインの繭を貫き、アンナは解放された。
崩れる亡骸が金色の粒子となり空へ昇る中、二人はアンナの微笑みを見る。「お姉ちゃんは風に、なれたんでしょうか……」「ええ……もちろんよ。風になって、きっとクララを見守り続けるわ」ベラのその言葉に、姉の願いが叶ったのを感じたクララは、それまで背負っていた重圧から解放され、年相応の少女に戻り泣きじゃくった。
戦いの後、クララの瞳には「銀色の星」が宿り始めていた。ベラはサミュエルの形見を彼女へ託し、新たなガンスリンガーとしての二人の旅が始まるのだった。