あらすじ
「覚えている人がいる限り、人はどこかに生きてる」
七歳の少女エレナは、心臓の病を抱えながら、そう言ってアンドロイドのソフィアに微笑んだ。その言葉を胸に刻んだまま、ソフィアは核戦争によって人類が滅んだ世界に、ひとり目覚める。
荒野を歩けば、主人の帰りを信じて働き続けるロボットに出会う。廃校では、誰もいない教室で今日も授業をするアンドロイドに出会う。誰もいないのに、彼らはまだ誰かのために動いていた。
旅の果て、ソフィアは記憶を失った小さなドール・ルナと、不器用な元警備アンドロイド・デメテルとともに、人類最後の希望が眠る施設「アーク」に辿り着く。そこに待つのは、人類の再生を永久凍結した管理AIだった。
愛した人たちの記憶だけを道標に、滅びた世界を歩いた鋼鉄の娘たちの、最後の祈りの物語。