あらすじ
小さな水槽で暮らすレッドテールアカメフグの“ルビー”が、ある日を境に餌を食べなくなる。
三週間、痩せ細っていく姿を前に、飼い主の茜はただ見守ることしかできず、焦りと不安に押しつぶされそうになっていた。
助けを求めて連絡した友人・瀬戸は、冷静で正確な助言をくれる。
一方、ホームセンターで出会った若い店員・佐藤は、拙いながらも茜の話を最後まで聞き、別の解決策を示す。
正しい知識と、寄り添う言葉。
二つの助言のあいだで揺れる茜は、やがて“自分が救われた方”を選んでしまう。
その選択が、水槽の中と茜自身にどんな結末をもたらすのか――
静かで、残酷で、どこか優しい物語。