あらすじ
他人の「後悔の声」が聞こえる若手会社員、朝比奈湊は、その力のせいで人と距離を置いて働いていた。
ある日、都内の広告代理店で進む大型案件「TRUE」をきっかけに、社内で完璧な先輩として知られる榊原灯里と深く関わることにな
る。
明るく有能で、誰の失敗も拾って場を回す灯里。だが湊は、深夜のオフィスで彼女の壊れかけた本音を聞いてしまう。
誰にも弱音を吐かず働き続ける彼女を放っておけなくなった湊は、仕事と日常の中で少しずつ距離を縮めていく。
だが灯里が抱えていたのは、ただの過去の失敗ではなかった。
彼女の傷は、誰かを守るためについた嘘だった。そして湊自身の「助けたい」という気持ちにもまた、昔救えなかった姉への贖罪が
混ざっていた。
本音を売る仕事の職場で、本音を言えない二人。
救いたいのに踏み込めない青年と、救われたいのに助けを拒む先輩が、建前だらけの日々の中で少しずつ互いの傷へ触れていく、切
なめ社会人救済ラブストーリー。