あらすじ
土門武揚。
見た目は、少し根暗な中学生。
小樽のパティスリー『シノノメ』で働く彼の正体は、あやかしの烏天狗である。
(ちなみにオーナーシェフは陰陽師、先輩スタッフは猫又なので、武揚の正体は公認)
大正7年、小樽。
天狗山で、1人の少年が姿を消した。
彼の名前は、久原(くはら)武揚。
豪商・久原家の四男。
その事件は『天狗山の神隠し』として、後の世に語り継がれる事となる。
しかし、神隠しに遭った後、武揚は死んだわけではない。
あやかし達の集う寺子屋で、あやかしに囲まれて過ごしていたのだ。
彼女と、そして友との出会い。
かけがえのない日常。
そして、喪失。
ライラックの香りに誘(いざな)われ、武揚は過去へと思いを巡らせたーー。
これは、かつて人間だった少年が、あやかしになるまでの物語。
※パティスリーシノノメシリーズのスピンオフではありますが、本編未読でもお楽しみ頂けます。
※一部、未成年飲酒のシーンがありますが、作者に当該事象を肯定する意図はなく、また、あやかしの酒盛りに人間のルールを当てはめるのは、ナンセンスの極みかと思いますので、何卒大目に見てくださいませ。