あらすじ

四十歳のつもりで生き続ける男・向田文夫。 だが現実の彼は、十五年の時を失い、五十五歳の体で病室に横たわっていた。 認知症によって時間が溶け落ちた彼の世界では、 部下たちは「少し老けた顔」にしか見えず、 二十歳になった息子は「見知らぬ青年」に映る。 息子の妻は、亡くなった家族の事実を何度も伝えようとするが、 向田には“悪質な冗談”にしか聞こえない。 父は永遠に四十歳のまま。 家族は永遠に「知らぬ者」として、彼の白い夢の中に閉じ込められていた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/05
  • 現在の作品閉ざされた季節