あらすじ
全国民の行動が記録・公開される2042年の東京。末端SE・霧島遼一のログに突如表示された「72時間後——殺害行為(確率99.97%)」。まだ何も犯していない遼一は、ログ公安に追われる逃走者となる。
唯一の武器は、システムのバグで得た5分間だけログを消せる能力〈ブランク〉。しかしこの力は使うたびに短くなり、使用痕跡は当局に通知される。
逃走の果てに出会った元同僚のエンジニア・瀬川真帆、地下に潜むログ制度の反対者・戸田庄吾。追う側のログ公安主任捜査官・筧俊哉にも、データの向こうに見え隠れする矛盾がある。
断片的な手がかりを繋ぎ合わせた先に見えてきたのは——「犯罪ゼロ社会」の不都合な真実。
「ログに書いてないことだけが、俺の人生だ」
全32話完結の近未来逃走劇SF×サスペンス。
■ 読みどころ ・72時間のリアルタイムカウントダウン ・使うたびに短くなる5分間の"自由" ・追う側にも追う側の正義がある ・伏線回収型の構成(近距離・中距離・遠距離の3層構造) ・暴力ではなく知恵で切り抜ける主人公