あらすじ
一九四二年。欧州はナチス・ドイツ率いる枢軸連盟とソ連率いるコミンテルンの陣営同盟によって蹂躙されていた。極東では中国を傀儡に置いた大日本帝国が大東亜共栄圏構想を打ち上げていた。アメリカは中立を貫き、最早大英帝国の味方となるものは存在していなかった。
かつて圧倒的な「魔女」の力でパクス・ブリタニカ(イギリスの平和)を築き上げた大英帝国。しかし、近代兵器と対魔女技術の発達によりその優位性は崩れ去る。魔女に頼り切った大英帝国は、他国の軍事技術の発展に追随できず、植民地を次々と失い、アメリカにも見捨てられ、残された領土は本土グレートブリテン島のみとなっていた。
敗戦の色が濃くなる中、若き女王エリザベスはエディンバラ城の地下深くで「禁断の扉」を開く決断を下す。
そこに眠っていたのは、かつて大英帝国に絶対的な覇権をもたらし、自ら歴史の闇へと消えた【最強の魔女】エクセリア・ルートヴィヒと、忠実なる部下たちで構成された特務機関DAVID’s SLING(ダビデスリング)。エリザベス妃はエクセリアへと命じた。
「特務機関DAVID’s SLINGよ、大英帝国に再び栄光をもたらせ!」
魔女を殺すための銀製弾を撃ち込まれても嗤いながら蘇る。
世界が敵となった大英帝国の最後の希望は封印されし【最強にして最狂】の魔女だった。
全世界を敵に回した孤独な大英帝国による、血と狂気に塗れた起死回生の反撃が今、始まる――。