あらすじ
西暦2042年。全国民の行動が〈ライフログ〉として記録・公開される管理社会。
システムエンジニアの霧島遼一は、ある朝、自分のログに表示された一行に目を疑った。 「72時間後——殺害行為(確率99.97%)」
まだ何もしていない。なのにログ公安が動き始め、街の全てが遼一を追い始める。ドローン、ロボット、そして全国民のログ端末が。
唯一の武器は、システムのバグで手に入れた5分間だけログを消せる能力〈ブランク〉。だがこの能力は、使うたびに持続時間が短くなり、使用した痕跡が当局に通知される諸刃の剣だった。
逃走の中で出会った元同僚のエンジニア、地下に潜むログ制度の反対者たち。断片的な手がかりを繋ぎ合わせた先に見えてきたのは、この「犯罪ゼロ社会」に隠された、ある不都合な真実——。
記録されない5分間だけが、俺の自由だ。
逃走劇SF×サスペンス。全32話完結。