あらすじ
僕の専属メイド兼ボディーガードのルリカは、ラーテル獣人だ。
小柄で丸い耳で可愛い顔をしているが、暗殺者を三秒で沈める。ナイフだろうが銃だろうが関係ない。地球上で最も恐れを知らない獣人が、メイド服を着て僕の隣に立っている。
幼馴染。僕の命を守る最強の盾。世界で一番信頼している女の子。
——ただし、頻繁にヤンデレが発動する。
僕が他の女を見れば「浮気心を矯正させていただきます」と押し倒してくる。他の女と話せば「五分二十三秒数えておりました」と秒単位で計測してくる。媚薬を仕込んでくる。車の中で襲ってくる。
だが、問題はそこじゃない。
問題は——このメイド、ベッドでは話にならないくらい弱いのだ。
毎回押し倒してくるのはルリカ。毎回負けて悶絶するのもルリカ。
暗殺者を三秒で沈める世界最強のメイドが、僕の手にかかると三秒で陥落する。
「だ……旦那様の……ばかぁ……」
足腰が立たなくなったメイドをお姫様抱っこで連れ帰る。これが僕の日常だ。