あらすじ
「どうして人を殺したらいけないの?」
ある日のこと、少年はそんなことを問いかけてきた。
子守りをやっている青年は、その問いを受けてどうしようかと考えた。
頭ごなしに「ダメなものはダメ」としかりつけるのも、しつけとして正しいことだろう。
こうした基本的なルールは、理屈をつける必要もない。
だが青年はそういう当たり前の対応をしたくはなかった。
「それじゃあ、ちょっと思考実験をしてみようか」
「しこうじっけん?」
「そう、思考実験。実際にやってみるんじゃなくて、頭の中だけでどうなるかって想像して試すことだ」
そうして青年と少年は、『人を殺していい世界』になった前提で思考実験を始める。
その思考実験によって得られた結論とは?