あらすじ
2004年春、京都の和菓子屋の娘が「東下り」しました。日本サッカーの名門、葛飾クラブの女子ユースチーム・プリンセーザに合格した藤原杏木は幼き頃より鞠に勤しんだ蹴鞠ガールでございした。
杏木を待ち受けていたのはサッカー漬けの毎日、そして同様に全国から集まった足自慢の少女たちとの共同生活です。
そんな杏木が夜な夜な話しかけるのは物言わぬ鞠なのでした。彼女の鞠には蹴聖と呼ばれた名人・藤原成通と三人の鞠の精が宿り、昼夜を問わず鞠を叩きこみます。しかしそれは他の者には見えません…
なでしこジャパンの名称が誕生した年を舞台にした女子フットボール賛歌、キックオフ!
藤原杏木(あき。アンコ、アズキ) 中学一年生。ボランチ(守備的ハーフ)。本作の主人公。蹴鞠を嗜み、腕試しのため葛飾クラブの門を叩く。右足から出されるパスは鼓を打ったような音とともに放たれる。実家は京都の老舗和菓子屋
葛飾プリンセーザ13期生(山路以外は中一)
桜井やよい メイヤー(攻撃的ハーフ)小柄だが多彩な技を持つドリブラー。関西では有名な元子役、東京でも芸能活動を続ける
柳沢真夏(まな) ラテラウ(サイドバック)アフリカ系フランス人の母を持つ。足元は拙いが抜群のスピードを誇る
楓瑞穂 ザゲイロ(センターバック)葛飾クラブの生え抜きでまとめ役。170センチの長身。ある時間帯になると金髪碧眼に
松田深雪 アタカンチ(フォワード)坊主頭に鋭い眼光、人を寄さつけない雰囲気のストライカー。少年剣道の四国女王
山路寛子 ゴレイロ(ゴールキーパー)。彼女のみ高校一年生で横浜の実家から通っている。身長175センチの守護神
葛飾クラブの人々
菅原真澄 プリンセーザ監督。アフロヘアで雷ババアと呼ばれる鬼軍曹
改源春風 プリンセーザのトップ、ハイーニャのエース。杏木の教育係
マカロン修羅 プリンセーザのコーチ。去年まで選手だった血気盛んな若者
フレディ(大石尚幸) 前プリンセーザ監督。現在はゲイバーのチーママ
佐藤好太郎 葛飾クラブのオーナー。無類の甘党
藤原成通
平安末期の公卿。権大納言。蹴聖と謳われた蹴鞠の名足だが口が悪い。鞠に霊を宿し、杏木にだけその姿が見える
春揚花、夏安林、秋園
成通に従う鞠の精で人の子供の顔に猿の体を持つ。成通にはアリ、ヤカ、オウと呼ばれる
表紙ははmagurooisii様ご提供です