あらすじ

乙女ゲーム『薔薇色の誓約』の攻略本を作った編集者・桐島澪は、過労死の直後、そのゲームの悪役令嬢ヴィオレット・エルミナ・ドラクロワに転生していた。 断罪エンド確定。婚約破棄まで三年。詰んでいる。 ――と思いきや、私はこのゲームの攻略本を自分で作った人間である。 シナリオも、フラグ管理も、バッドエンドの条件も、全部頭に入っている。負ける要素、どこにある? 前世の記憶を取り戻したヴィオレットは、即座に攻略チャートを作成し、運命の書き換えに乗り出した。方針は三つ。ヒロインを敵にしない。王子に「読めない女」だと思わせる。自分の味方を増やして、シナリオの流れごと変える。 ところが現実は、チャートどおりに動かない。 ゲームでは鉄壁クールなはずの第一王子は、なぜか行動するたびにこちらを観察している。ヒロインのはずのエミリアは、いつの間にか味方になっている。情報収集が得意な男爵令嬢は「ヴィオレット様のためなら国を敵に回します」と真顔で言い出した。幼馴染の伯爵子息は、自分が恋をしていることに気づいていない。 そして何より、攻略対象を冷静に分析していたはずの自分が、いつから彼のことを「攻略対象」として見られなくなったのか、まったく自覚できていない。 これは悪役令嬢が運命を変える話である。 ただし、シナリオを書き換えるうちに、自分自身も書き換えられていくことに、彼女はまだ気づいていない。

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小説を読もう2026/04/06
  • 現在の作品悪役令嬢は攻略本を持っている