あらすじ
元システムエンジニアの白詰 環(しらつめ たまき)は、ある理由から声帯手術を受け、“女性の声”を手に入れた。
しかし、現実は変わらない。
仕事にも社会にも馴染めず、どこにも居場所はなかった。
そんな彼に声をかけたのは、企業VTuber事務所のマネージャー・東條。
「その声、使えます」
提示された条件はただ一つ。
——“中の人が元男だとバレたら、すべて終わり”。
逃げ場としてその契約を受け入れた環は、
“宵咲ミラ”として配信を始める。
可愛い。癒される。好きになった。
——そんな言葉が、画面越しに届くようになる。
けれど、人気が出るほどリスクは増えていく。
違和感に気づく同僚VTuber、依存するリスナー、
そして“特定”を始めるネットの視線。
これは、嘘のまま愛される物語か。
それとも、すべてが暴かれて終わる物語か。