あらすじ
輪廻の輪をすっ飛ばして異世界転生してしまう魂が多い日本の現状に困り果てた神々は、魂の差分を埋めるべく、異世界で死んだ魂を日本に転生させる『逆・異世界転生計画』を遂行している。輪廻転生部の神・大家さんは、ノルマ達成のため難易度の高い『断罪された罪人』の魂だけを選び、シェアハウスに転生させて更生を見守っていた。
シェアハウスに暮らす六人の住人は前世の罪を抱えながらも平凡な学生生活を送っている。しかしマツリにだけは前世の記憶がない。転生して一年が経った頃、大家さんは「この家に前世の君を殺した断罪者が居る」とマツリに告げ、記憶を取り戻すよう促す。マツリはそれから前世の死に際を夢に見るようになり、現実の肉体にも死因の傷が現れる。前世からは逃れられないと知ったマツリは、元勇者・ハルに協力を仰ぎ、断罪者を探し始める。
住人を探るうち、前世の傷跡は全員にあり、傷に触れることで死に際の記憶を追体験できるとわかる。住人の傷に触れて皆の過去を見たマツリは、最後に断罪者がハルだと気付く。そして、ハルに恨みを持つ他の家の転生者からハルを庇ったのをきっかけに記憶を取り戻す。
前世のハルとマツリは勇者と魔王として対で発生し、殺し合う存在だった。二人は幼い頃に偶然出会い、マツリは自分の正体を知らないままハルと共に成長した。やがて魔族に見つかり連れ戻される時、マツリはハルに「俺を殺しに来てくれ」と頼む。ハルは約束を果たすためマツリの元を訪れるが、魔族の力の源である世界樹と融合したマツリは記憶をほとんど失っていた。ハルはマツリが全てを忘れる前にマツリを殺し、同時にマツリに剣を持たせて無理やり自分を殺させる。マツリとハルは前世でお互いを殺し合っていた。
記憶を全て取り戻したマツリにハルは謝罪する。マツリは全てを知った上で、今世でハルとただの人間として一緒に生きていきたいと再確認する。