あらすじ
廃村に一人でいた少年・ラベルには、何もなかった。
名前だけがあった。
そこへ現れた謎の聖者・ウィーク。
白い外套を纏い、機工士として旅をするその人物は、
少年を連れてキャラバンの旅に出る。
ラベルには、知らなかったことが三つある。
一つ——自分がソナーレ王家の末裔であること。
百年前に帝国に滅ぼされた、音楽の王国の。
一つ——自分が音系創造魔法を持つ者であること。
魔力楽器を通じて精霊とシンクロし、
音楽で世界を変える力を。
一つ——傍にいる師匠の正体。
それは別次元宇宙のビッグバンで生まれた根源力——
弱い力(ウィーク・ボソン)が、
創造神の懇願を受け、人の形でこの世界に降りた存在だった。
ダンジョンを攻略し、精霊と出会い、
仲間を得て、国を建て、帝国と戦う。
その旅の果てに——
音楽は、世界を変えることができるのか。
そして師匠との別れの時が来た時、
ラベルは何を奏でるのか。
これは、覚醒前の少年が、
音楽王(シンフォニックキング)になるまでの物語。