あらすじ

地方判事の家に生まれた生真面目な青年士官アルバートと、名家グレイヴズ家を継ぐ聡明な令嬢エレノア。 晩餐会の事件をきっかけに近づいたふたりの感情は、互いへの理解と敬意から始まった。 言葉を交わすたび、静かに積み重なる恋。 そしてアルバートはグレイヴズ家へ婿に入り、彼女とともに家を支えていく未来を選択する。 だがその約束は、凄惨な事故によって断ち切られた。 軍組織の杜撰な管理体制の犠牲となった部下は、死後もなお現場指揮の責を問われた。 剥奪された彼の名誉を取り戻すため、アルバートは組織の歪んだ構図と戦う決意をする。 たが同時にそれは、エレノアとの未来を犠牲にする選択でもあった。 愛している。 それでも、待ってくれとは言えない。 待ち続ける理由を、もう書けない。 これは、互いを深く理解し最後まで誠実であろうとしたふたりが、正しさゆえに手放さなければならなかった、静かで痛切な愛の物語。 ※本作の執筆にあたり、雷師ヒロ様の作品『リンデル王室史話 〜王位を望まぬ冷遇王子が政変王と歴史に名を残した理由〜』の世界観と舞台設定をお借りいたしました。ここに深くお礼申し上げます。 https://kakuyomu.jp/works/16818093093051596455

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カクヨム
カクヨム2026/04/05
  • 現在の作品下弦の月 〜ある青年士官と令嬢の別離〜