あらすじ

私はリシェル。この国の王女なんだって。 でも――王女がどんなものかは、よく知らない。 部屋から出たことは一度もない。 毎日、食べて、眠って、本を読むだけ。 “さみしい”も、“たいくつ”も、わからない。 それが普通だと思っていた。 ――あの日、彼が来るまでは。 王宮が騒がしい日、部屋に現れたのは知らない青年。 「……こんな生活は、辛くはないのですか?」 「……? つらいって、なに?」 はじめて誰かと話した。 はじめて、胸がぽかぽかした。 「……それは、“嬉しい”という気持ちだと思います」 ――“うれしい”。 彼が教えてくれたその言葉で、私の世界は色づきはじめる。 こうして始まったのは、彼と二人だけの秘密の生活。 何も知らなかった私に、彼はたくさんの“感情”を教えてくれる。 だけど――どうしてだろう。 彼がときどき見せる、あの苦しそうな顔の理由を、私はまだ知らない。 これは、感情を知らなかった王女が“しあわせ”を知っていく物語。 そして同時に、ひとりの青年が“愛”に狂っていく物語。 たとえその形が歪んでいたとしても―― それでも、確かに“愛”だった。 ※メリバエンドです。人を選びます。

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小説を読もう2026/04/05
  • 現在の作品感情を知らない王女は、ヤンデレ魔導師に囲われる ――共依存の果てのしあわせ