あらすじ

地下世界アビスの最底辺——第五層「廃棄層」。 番号だけで呼ばれる奴隷の少年カイは、誰にも知られていない力を持っていた。 目的を定めれば、そこに至る最適な道筋が光の線として視える力。 母を失った日に手に入れた、生き延びるための唯一の武器。 ある日、記憶を持たない少女リーンが廃棄層に送られてくる。 夢を見ない。涙が出ない。初めて会ったはずのカイの名前を言い当てる。 何もかもがおかしい少女。しかしカイの道筋は、リーンを排除した未来に「何もない」と告げた。 二人は手を組み、地下からの脱出を目指す。 カイの論理と、リーンの直感。二つが噛み合った時、不可能だった道が拓かれる。 だが少年は知らない。 地上が本当は何であるかを。 少女が本当は何者であるかを。 そして自分自身が、なぜこの力を持っているのかを。 これは、道を視る少年と、道を持たない少女の物語。

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小説を読もう2026/04/05
  • 現在の作品道筋の果て