あらすじ
バス事故のあと、目を覚ました男を待っていたのは、白い部屋と「後藤様」という呼びかけだった。
だが彼の中にあったのは、介護士・後藤博としての記憶だけではない。
異世界で盗賊団の実質二番手として生きてきた、エリックとしての記憶もまた、鮮明に残っていた。
死に瀕した七人に与えられたのは、異世界に転生して生きる権利。
そして、異世界での行動しだいで現世へ戻る権利。
だがその舞台では、人間陣営と狼陣営に分かれたゲームが始まろうとしていた。
人を売り、奪い、騙すのが当たり前の異世界。
だが現代の倫理を取り戻した主人公は、その現実に少しずつ耐えられなくなっていく。
それでも、生き残るには利用し、見抜き、先に動くしかない。
これは、盗賊の頭脳と現代人の良心を抱えた男が、
異世界と現世の狭間で生存と帰還を賭けたゲームに挑む物語。