あらすじ

放課後には、授業のチャイムでは測れない時間があります。 水深1.2メートルのプールの底から見上げた、少し歪んだ月。 教室には届かない76.5MHzの、小さな校内放送。 理科準備室の窓辺で揺れる、アルコールランプの青い炎。 この本に登場する六人は、クラスメイトでも、仲のいいグループでもありません。 互いの名前を知らないまま、同じ校舎の別々の場所で、それぞれの放課後を過ごしています。 夜のプール。 旧校舎の物理準備室。 放課後の理科室。 彼らが歩いたその場所に、ふと同じモチーフ——水面、ノイズ、炎、周波数——が現れたとき、ばらばらだった小さな物語は、線のように静かに重なっていきます。 第1部では、高校時代の「放課後エーテル」を、三つのモチーフを軸に描きました。 第2部では、卒業後の夜を舞台に、深夜ラジオ『放課後エーテル・レイディオ』を通して、その後の彼らの時間を少しだけ受信します。 あなた自身の「放課後」や、もう言わなくなったはずの「また明日」を、どこか一カ所でも思い出しながら読んでいただけたら嬉しいです。

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小説を読もう2026/04/05
  • 現在の作品放課後エーテル図鑑