あらすじ

|宵の玻璃国《ヴィルカテーナ》の極北。猛吹雪に晒される『絶凍の塔』で、公女ラヴィーネは己の命を削り、国を守る結界の『人柱』として孤独な死を待っていた。 そんな彼女の前に、一人の青年・ヴィデがふらりと現れる。 「ひどく絡まっているな。見ていて息苦しい」 彼が指先で触れた瞬間、国家最高峰の魔術師たちが編み上げた絶対の呪縛は、あっけなく解け去ってしまった。 万物の理や事象の『結び目』を知覚し、いとも容易く解きほぐす力を持つヴィデ。しかし、規格外の力を持つ彼が求めるのは権力でも名誉でもなく、ただ「邪魔されずに、静かで日当たりの良い場所で昼寝をすること」だけだった。 世界を滅ぼす魔族の強襲も、国家の危機も、彼にとっては「安眠を妨げる隙間風」に過ぎない。 十年の幽閉から自由を得たラヴィーネは、常識も理不尽も全てを置き去りにして進む彼の隣に、自らの居場所を見出していく。 これは、全てに無関心だった絶対的な青年が、一人の少女と共に世界中を巻き込みながら『完璧で穏やかな日常』を創り上げていく、規格外で優しいスローライフ・ファンタジー。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/05
  • 現在の作品《完結》事象を解く者は、ただ静かに眠りたい ~絶対零度の公女と歩む、箱庭スローライフ~