あらすじ

――口は災い、舌は宝――
文政末期の江戸・日本橋。定職もなくその日暮らしを続ける男・辰吉は、ある朝、魚河岸の裏通りで目を覚ます。だらしない身なりとは裏腹に、彼にはひとつの才があった――人を惹きつける話術である。
追い払われかけた辰吉は、その場しのぎに語り出した即興の噺で周囲の人々を笑わせ、銭を得る。その語りは、まるで目の前に情景が浮かぶような巧みさを持っていた。
その様子を見ていた謎の老人は、辰吉の才能を見抜き、「噺家にならぬか」と声をかける。軽口で生きてきた辰吉だったが、その一言をきっかけに、自らの“舌”で生きる道へと足を踏み入れる決意をする。
こうして、後に「江戸一の舌」と呼ばれる男の物語が幕を開けるのだった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/04/05
  • 現在の作品『江戸噺家風雲録』