あらすじ
佐伯潤は人と一線を置いてきた。
何もかもが色褪せていた、
そんなある日、八乙女愛と出会って、恋をした。
学校の一軍男子が女子に告白をしていた。その子が八乙女愛だった。彼女は周りに冷たい態度で接するから一部の人から嫌われていた。それなのに彼女の瞳はいつも寂しそうだった。そんな彼女だったから僕は惹かれたのかもしれない。それから僕は、彼女にうざいと思われてしまってもおかしくないほど何日も何回も話しかけた。最初は、案の定全然反応してくれなかったけど、日に日に心を開いてくれたのが分かった。彼女と過ごす日々は本当に楽しかった。
仲良くなるにつれ、分かっていく秘密。
彼女は過去にトラウマを抱えていた。
幼少期は、母親から汚い物のように扱われ、中学時代では、信頼していた友達から裏切られ、人を信じることが怖くなっていた。
だけど、潤は違った。
純粋に私といることを楽しんでくれていた。そんな彼だからこそ、愛も徐々に惹かれていった。
あの日、愛は思い切って、潤に想いを伝えた。
「好き」
の一言を。
けれど、潤は「ごめん」と一言言ってその場を立ち去ってしまった。
その後、潤は一ヶ月と学校を休んだ。
愛は心配して先生や家にも行ったが、誰も相手にはしてくれなかった。
そんなある日、愛の元に一通のメール。
「会いたい」
潤からだった。愛は返信をする。「私も会いたい」
愛は潤が居そうな所を探すが彼の姿はどこにもなかった。
その日の帰り道、ふと耳に入った。「男の子が車に轢かれたって」の言葉。何故だか、嫌な予感がした。近寄ってみるとそこに倒れていたのは潤だっだ。一度も触れることが出来ずに彼は愛の元からいなくなってしまった。
数日、愛は落ち込んだ。自分のせいで潤はいなくなってしまったんじゃないかと。その時、友達が愛の元に来て、励ましてくれた。そこで愛は気づく。潤がくれた宝物がどれだけあるかを。「会いたい」「彼に触れたい」でも、彼は帰ってこない。