あらすじ
「魔力枯渇? そんなものは、ただの『電力不足』だ」
世間じゃ「大気中のエーテルが薄まったせいで、もう二度と火は灯らない」なんて悲劇的なニュースが新聞の1面を踊っているが、俺に言わせりゃ笑い話だ。
「回路の組み方が古すぎるから、効率が悪くなってるだけさ。供給が足りないなら、ロスを減らしてやりゃいいだけだろ」
俺は手に馴染んだ、傷だらけの大きな'レンチを構える。
高名な魔導師たちが「聖なる杖」を振って祈りを捧げる横で、俺はこいつをランプの基部に突き立てた。
ガチャリ。
硬質な金属音が響く。呪文を唱える代わりに、俺は力任せにボルトを締め上げ、魔力の流路(パス)を強引にバイパスさせた。
「――導通(コンタクト)。」
男勝りな女主人公レンチと無機質なヒロインのユーモアあふれる日常の物語。
(※注意 あらすじからは読み取れません)