あらすじ

私は、高校時代、「思い残す事のない程の美」「至上の美」と呼べる景色を追い求め、スケッチを描く、美の求道者のような少女、朱里(あかり)に出会い、その生き様に惹かれ、彼女の美を求める旅を共に行く恋人となった。 晩秋の頃、空も海も緋色に染めながら、夕凪の水面に緋の橋を浮かび上がらせる‐そんな現象が見られる事から、焔灘(ほむらなだ)と呼ばれる海がある事を知り、朱里はその景色をスケッチに残したいと願い、私と共に旅に出る。 その地で、二人で見た夕陽の緋の橋。密かに交わした口づけ。 二人の「至上の美」は完成されたかに思えた。 しかし、その美を見届けた後、朱里は亡き人となってしまう。 「あの海の、緋の橋の向こうで、私は貴女を待っているから」という言葉を私に遺して。 これは、失われた美への巡礼と、その復活までの物語。

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小説を読もう2026/04/05
  • 現在の作品彼岸の彼女。約束の緋の橋。