あらすじ
「間違えたら、終わり。0.1%でも可能性があるなら、私はそれに飲まれてしまう」
嶺川咲月(みねかわ さつき)は、常に正解を求め、失敗を恐れて生きている。言葉を口に出すたびに後悔し、喉元に戻したいと願う日々。病院で処方された薬と、周囲への過剰な謝罪だけが彼女の防衛手段だった。
そんな彼女の前に現れたのは、あまりに傲慢で、あまりに「正解」を押し付けてくる男・リュウ。
「なんでそんな泣きそうな顔してんの?」
土足で心に踏み込んでくる彼を拒絶しながらも、咲月は少しずつ、自分の中に芽生える「本音」に気づき始める。
これは、壊れそうな吊り橋の上で立ちすくむ彼女が、自分自身と肩を組んで歩き出すまでの、痛くて優しい再生の記録。